今年度の国民健康保険料の通知が届きはじめました。「金額が上がった。とても払えない」「収入が変わらないのに金額が倍になった」など国保の問い合わせが相次いでいます。おかしいなと思ったら、まずは今年度の通知と昨年度の通知を比べてみましょう。見方が分からないという方はお気軽に事務局にお問い合わせください。
今年度から、国民健康保険が県単位化になりましたが、急激な変化を避けるための激変緩和措置がされ、収入が変わらなければ、今年度の保険料は昨年とあまり変わらないはずです。しかし扶養家族になっているにもかかわらず「世帯主の収入が把握できない」などの理由で法定軽減の対象から外れているケースもあります。「保険料が高くなった」「とても支払えない」という方はまずは役所に問い合わせましょう。
国保が高い!
中区で妻と一緒に美容業を営む田中さん(仮名・49才)は今年度の国保の納入通知に愕然としました。田中さんの申告所得は約280万円、奥さんの給与収入も約280万円。夫婦合わせた収入は560万円です(所得換算で460万円)。田中さんは子供が4人の6人家族ですが、国保の納入通知書に記載された金額は約73万円です。夫婦合わせた国民年金保険料と合わせると年の負担は110万円を超えます。
仮に田中さんが協会けんぽだった場合、健康保険料の個人負担は約33万円と半分以下。厚生年金と合わせても86万円です。国保は、世帯の人数が多いほど高くなる仕組みです。このため収入のない子供に対して国保料がかけられていると言えます。
県単位化の問題を学習しよう!
広島民商も加盟する広島市社会保障推進協議会では、上記の通り6月26日(火)、国保の県単位化の内容や、医療や徴収の現場で起こっている事例を基に国保制度について皆で学習、意見交換します。積極的に御参加下さい。
これじゃ生活できん!皆で声をあげよう!
7月13日(金)、下記の日程で広島県や広島市に制度の改善を訴え行動を起こします。
広島県に関して、高すぎる国保料は生存権を脅かしているとして不服審査請求を予定しています。
また、広島市に対しても国保の減免申請(要請)を行います。
広島市の全国にも誇れる「悪質滞納者以外は資格証明書を発行しない」という制度を守り、安心して暮らせる社会保障としての国保となるよう運動しましょう。