11月25日(水)、広島県商工団体連合会(広商連)共済会主催で、インターネットを使ったZOOMでのアスベスト学習会を行いました。県内10の民商から77名。広島民商からは17名が参加しました。初のZOOM開催でしたが、大阪府商工団体連合会(大商連)共済会と県内民商の参加で無事に開催できました。
アスベストによる病気は、発病まで潜伏期間が20~40年と長く、原因と結果を結び付けるのが難しい病気です。主催した広商連共済会の平野和弘理事長から「アスベスト被害への認識は進んでいるが、現在も被害者がどんどん増え続けており、今後アスベスト建物の解体作業のピークも迎える。私たちが身を守り仲間を守るためにも、学習を深めていきましょう」との挨拶でスタート。
アスベスト学習会後、続々と質問が寄せられました。
自分には関係なくても、周りの人を助けることに繋がるかもしれませんので皆さんも知っておきましょう。
Qアスベストがあることの診断を受けているが、広島で専門医がいる病院は?
A呉の中国労災病院アスベスト疾患センター。山口や岡山にもあります。
Q正確な診断書を取ったほうが良いのですか。
Aきちんと取るべき。アスベストを吸うと肺にプラーク(吸った跡)ができ、これが重要な証拠になります。
Q若い頃勤務した会社が存在しない。見習い期間が3~4年あったが、その間に師事していた親方ももういない。どうしたらいいでしょうか?
A会社が社会保険に入っていたら年金記録で確認できます。事業主や同僚などへ追跡調査が必要な場合もあるので、弁護士のノウハウや知恵を出し合いながら進めます。
Q肺気腫と診断されたのですが・・・
A肺気腫はアスベスト関連疾患ではありません。ただ、本当は石綿肺なのに肺気腫と診断される場合もあり、専門医へ相談することをお勧めします。
Qもし発症したらどうすればいい?
A必ず定期的な検診を受けて下さい。専門医へ見て貰う、アスベストであれば労災なり救済法で行政認定へ。行政認定が出れば、裁判できるかどうかの判断もつく。まずは行政認定が第一歩です。
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