令和2年分の確定申告から税制が大幅に変わります

2020/10/9 9:33 投稿者:  admin558

どうなる!?青色申告の65万円控除

この令和2年分の確定申告から大幅に税制が変わります。青色申告の65万円控除について、税務署のやり方に従ったe-TAXによる電子申告・電子帳簿保存以外はこれまでより10万円下がり「55万円」になります。
その代わり、所得から必ず引く基礎控除の金額は、所得が2400万円以下の方はこれまでの38万円から48万円に増えます。
差し引き0で計算は変わらないように感じますが、e-TAXによる電子申告・電子帳簿保存を選択すると今まで通り65万円控除が受けられるため、どうするか悩んでいる方が多いのが現状です。

青色申告で今まで通り65万円控除を受けるためには・・

①e-TAXで電子申告 (決算書データ)
ただ電子申告すればいいのではなく、マイナンバーカードを取得し専用のカードリーダーを購入するか、税務署でID・パスワード方式の届を出して識別番号をもらうかを事前に準備する必要があります。
準備した上で、自宅等のパソコンで e-Tax で確定申告書・青色申告決算書等のデータを提出(送信)する場合のみ65万円控除が受けられます。※令和2年の申告についてはスマートフォン、基町クレドの申告会場、税務署のパソコンなどでは決算書のデータを送ることができないため65万円控除は受けられず、55万円控除となるそうです。
自分でパソコン操作できない方には難しいと言えます。


②電子帳簿保存方式を選択
国税庁指定の会計ソフトを使用し記帳。選択するには事前に税務署へ届出が必要。入力した日時・修正した記録・削除した記録も全て残る方式での記帳となります。調査の際はデータを提示することになるため、いつ入力・修正・削除したかの記録が全て残ることになります。弥生会計でも「電子帳簿保存」を選択可能ですが、殆ど方が現在選択していません。日々記帳し、毎日継続して入力する方は選択してもよいかもしれませんが、一定期日分をまとめて入力している方や、入力ミスや間違いが多い方は返って不審に思われる場合も想定されます。


上記2つの選択ができない方は、令和2年分の確定申告から控除額が55万円になってしまいます。
さらに、今回は給与や年金収入から最低限控除できる額も10万円下がるので、年末調整での計算にも注意が必要です。

収入が事業収入のみなど1種類のみの方は、所得が10万増え、そこから引く控除額も10万円増えるので差し引きは0ということになります。「事業収入と年金」「給与と年金」など複数の種類の収入がある方については、各収入から引ける最低限の控除額が減ったため、その控除額を上回ると、これまでより所得が増えることになるので注意が必要です!

例えば、去年事業の利益240万円・給与65万円・公的年金120万円の3種類の収入があった方は、今年まったく同じ状況でも各所得の控除が減ったために下記のように所得が増え、税金も上がることになります。・

改定前の所得計算
事業利益240万-青色申告特別控除65万円=175万
給与65万-給与所得控除65万円=0
年金120万-公的年金の所得控除120万=0

改定後(令和2年分~)の所得計算

事業利益240万-青色申告特別控除55万円=185万
給与65万-給与所得控除55万円=10万
年金120万-公的年金の所得控除110万=10万

所得合計175万円
ここから基礎控除38万円差し引くと137万円
   137万円×税率(この場合5%)=所得税68,500円

的年金の所得控除110万=10万
  所得合計205万円
ここから基礎控除48万円差し引くと157万円
    157万円×税率(この場合5%)=所得税78,500円

同じ収入なのにこんなに違ってきます。